神戸岩通過
東京都西多摩郡檜原村神戸8080-2
神戸岩(かのといわ)越えは、ちょっと怖い。トンネル(神戸隧道)が開通した今でも、ある意味難所であることに変わりはないようだ。怖いけれど、ワクワクして楽しくもなる難所に、二通りの道から挑んでみた。
まずトンネルに入ってみる。中は漆黒の闇だ。出口が見えないのは、途中で曲がっているのだろう。目が見えなくなったらこんな感じなのだろうかと不安になりながらゆっくりと歩いていく。突然降ってくる水滴も怖い。
次は、渓谷の入口の滝にかかるハシゴを登ってみた。廊下(ゴルジュ)の左岸岩壁にガイドの鎖がめぐらされ、靴の幅ぐらいの道が細々と着いている。小さいけれど滝と淵が連続して、ダイナミックな渓谷美を見せてくれる。落ちても死ぬことはないような高さでも、少しドキドキした。昔はもう少し蛮勇があったのに。
下ばかり見ていたら、谷間から仰ぐ迫力ある岩壁と青い空を見そこなってしまった。