光福寺のイチョウ
東京都品川区大井6-9-17
まだ海がこんなに埋立てられておらず、家ももっと少なかった昔は、沖を行く舟が航路の目印にしていたという。台地の中腹という立地もさることながら、雲を突くようなその大きさが凄い。
途中から分かれた大枝がそれぞれに育って、ボリューム感のある姿を形作っている。その股のあたりに集まった、おびただしい数の気根が古木の証だ。
この木と兄弟だという麻布善福寺の「さかさイチョウ」は、先週の時点で真っ黄色に黄葉していたけれど、こちらはまだ青々として元気いっぱいだ。やんちゃな弟分という感じかな。
本堂裏手の墓地には、大井町の地名の由来となった井戸がある。今でも湧き出しているというその水脈が、この木の命の源なのかも知れない。
品川区教育委員会の説明板 | 大井の井 || 善福寺のさかさイチョウ