2009年10月4日(日)

大井の水神

東京都品川区西大井3-1(原の水神池)
東京都品川区南大井5-14-9(大井の水神)

原の水神池

大井町と言うだけあって井泉が多い。なんておやじギャグを言うつもりはなかったのだが、旧東海道からの帰り道、旧品川道(滝王子通)に並行した裏道沿いに湧き水(水神)を続けて見つけた。

大井の水神

右の写真はJR東海道線のガード脇にあった大井の水神。昔は清水が湧いていたそうだが、今はポンプで汲みあげた水が水神社の境内を流れている。斜向い、わたしがカメラを構えている場所から南へ線路沿いに延びる大井水神公園は、春には桜がきれいな所だ。

そこから西へ台地の端をなぞるように走っていくと、住宅街の中にぽっかりと空いた原の水神池に出た。崖の上に水神社、下に湧き水を湛えた池。池には鯉がゆったりと泳ぎ、亀が甲羅干しをしている。その様子をじっと見ているおばあさんと、池に背を向けてお化粧に余念がない女子高生の二人組、偶然ここに辿り着いた私。交わることのない三組の人間模様が思いがけない場所ですれ違う。

湧水には人を引き寄せる不思議な力があるのかも知れない。

(品川区教育委員会の説明板) 大井の水神 | 原の水神池 || 大井町の由来となった「大井の井」