小津熊野神社の狛犬
東京都八王子市小津町142
初代ウルトラマンにガヴァドンと言う怪獣がいた(第15話 恐怖の宇宙線、1966年10月23日放送)。子どもが土管に書いた落書きが、謎の宇宙線の力によって実物の怪獣になってしまうという話だった。
モリアオガエルの道の途中にある熊野神社の境内で写真右の狛犬を見つけた時、目ばかり大きくて足の短い巨大はんぺんのようなガヴァドンの姿が頭に浮んできて懐かしい気持ちになった。心無い落書きで汚されているのが残念だが、怖カワイイ独特の風体だ。じっと見ていると、妖怪たちに手足をもがれた赤ん坊の百鬼丸(手塚治虫「どろろ」の主人公)のようにも見えてくる。
台座には嘉永五年(1852)の銘があるけれど、狛犬と台座が分離していて元々この組合せなのか、台座の壊れた狛犬を別の台に載せたものか判然としない。いずれにしても、デザインは江戸期のもののようだ。
こんな張子の人形を売ってたら欲しいかも。