2010年2月21日(日)

兜塚

神奈川県横浜市鶴見区駒岡3-40-1

兜塚

学習雑誌が不調らしい。2009年度中に、学研の「科学」と「学習」、小学館の「小学五年生」と「小学六年生」が相次いでその長い歴史に幕を閉じるそうだ。

どちらも小学生の頃に楽しみにしていた雑誌なので感慨深いものがある。特に「科学」は男の子に絶大な人気があって、わたしも随分と親にねだったものだった。今では「大人の科学」という雑誌もあるぐらいだが、それで子供の「科学」が売れないとは皮肉な話だ。

兜塚の碑

「江戸城を築いた太田道灌が雨に遭い、蓑を借りようと立寄った家で山吹の枝を差し出された。それは、蓑はないということを、「実の(蓑)ひとつだに無きぞ哀しき」という和歌に掛けて言っていたのだった。」という話を知ったのは、たぶん「学習」の付録に付いていた「歴史豆知識」みたいな本でのことだったような気がする。歴史的な人物に関する逸話は数多くあるけれど、なぜかこの話だけが今も強く記憶に残っている。

鶴見川下流の地図に「太田道灌兜塚」の名前を見つけて、そんな子供の日の思い出がよみがえってきた。ちなみに、写真で塚の左側に見える坂道は、ここから獅子ヶ谷市民の森まで続く「歴史と緑の散歩道」の入り口だ。

鶴見区役所の説明板 | 山吹の故事について