ハクモクレン
埼玉県所沢市北野1-3付近
新田義貞が討幕の戦をした小手指ヶ原周辺には、開けた畑地が広がっている。700年近く前の戦で踏みつぶされたまま家を建てるものがいなかった、というわけではないだろうけれど、今も高い建物は少なく空が広い。
その見晴らしの良い景色の中に、遠くからも目立つ白くて大きな木がポツリポツリと見えている。
このハクモクレンは北野天神通のすぐ脇に立っていた。何にも邪魔されることなく大きく枝を広げ、陽の光を一身に浴びて輝いている。ここから西へ目を転じると、北野小学校のコブシも遠くに見える。
ハクモクレンの肉厚の花びらは、大きなスプーンですくい取ったアイスクリームを盛りつけたように見える。う〜ん、おいしそう。もう、そんな季節だね。