2010年4月17日(土)

正福寺

東京都八王子市上川町377

彫り物

五日市側から新小峰トンネルを抜けて、八王子側に出たところですぐに右へ曲がらなければならなかったのに行き過ぎた。気がついて戻ってくる道の正面に大きな桜の木が見える。それが目的の正福寺のヤマザクラだった。

ヤマザクラ

お堂を真上から覆うように咲く花は、背景の緑の森とのコントラストがイイ感じ。このほかにも花桃やミツバツツジなどが若々しい花を夕陽に輝かせていた。

このお寺のもうひとつの見所は向拝を飾る見事な彫り物。二段になった欄間の上段では、龍を囲んだ人たちが楽器をならして踊っている。一緒になって楽しんでいるのか、それとも魔除けの踊りなのか。何かの物語を表わしているのかも知れないが、浅学でわからないのが残念だ。

下段の龍の迫力もすごい。木鼻の獅子と併せて一つのシーンが演出されている。桜が目当てで訪れたのだが、思わぬ掘り出し物に出会ってちょっとうれしかった。

なお、向拝天井に描かれた龍の天井画は、平成17年(2005)に多摩美術大学の学生たちが制作したものだそうだ。

(参考)2010年の東京の桜開花宣言は、3月22日でした。