養澤神社
東京都あきる野市養沢1018
秋川の支流、養沢川を遡って大岳沢の出会いまで走ってきた。お弁当を使わせてもらおうと、擬宝珠の載った赤い橋を渡って養沢神社の鳥居をくぐると、狛犬のように並んだ二匹の龍に出迎えられた。
拝殿に向かって右側は、波飛沫を上げて天に昇る海の龍。左側は稲妻を轟かせてとぐろを巻く山の龍。嵐を切り裂く咆吼が聞こえそうなダイナミックな彫像だ。
境内には苔に覆われたトチノキの大木がそびえている。説明板は見あたらなかったが、あきる野市のHPによれば東京一の太さであるらしい。樹齢がどのくらいあるのかはわからないが、昭和60年(1985)生まれ(奉納年)の龍がいくら吠えても、トチノキは「なんの若造が」と悠揚迫らざる姿勢で豊かな若葉を風に揺らしているばかりだった。