雨乞いの滝
東京都西多摩郡檜原村藤原4946の先 (惣角沢)
毎日暑い日が続いている。ニュースでは連日連夜、熱中症にかからないよう注意を促す情報を流している。こんな時は滝を見て涼しくなりたい。今日は頑張って、北秋川上流の惣角沢まで走ってきた。
舗装道路のどん詰まりに自転車を置いて沢に下りる。いつ来ても、どこへ行っても、沢に下りるとホッとする。水の音、涼しい風、大きな森の包容力。歩いていくと顔や手足に何かがさわる。道端の草木や蜘蛛の巣、あるいは虫たち。正体がわからないのは森の精かな。
10分ほど歩いて滝に着いた。大きくはないけれど、勢いがあって見映えがする。沢の水は、もちろん冷たくて気持ちがいい。
雨乞いをしたいのだがやり方がわからない。とりあえず靴を脱いで、滝壺のまわりをじゃぶじゃぶと歩いてみた。雨は降らないけど、涼しくなったからこれで良し。そんな私を見たイワタバコの花は、笑いをこらえてうつむいている。
この上流にも小滝が連なっていて、滝の左手(右岸)を高巻いた上から見ることができる。