旧雨乞いの滝
東京都西多摩郡檜原村数馬2530付近
檜原温泉センター数馬の湯を過ぎ「南沢・槇寄山」という道標に導かれて檜原街道から分かれ南秋川の対岸に渡る。舗装路にしっかりと刻みの入った急登を10分ほど頑張ったところに「旧雨乞いの滝」と書かれた古ぼけた看板が立っている。
槇寄山方面へ登る道はここで直角に曲がり、正面へ進む道は通行止めとなっているけれど、柵を越えてすぐのところから左手の沢を覗き込むと、半分夏草に埋もれかけた旧雨乞いの滝を見ることができる。
先ほどの看板には、昔日照りが続いた時に村人が滝に打たれて豊作を祈願した、というようなことが書かれていたが、今はそういうことはやっていないのだろうか。だから「旧」なのか、それとも新しい名前が付いたから「旧」なのか(だとしたら、その名前は何?)。北秋川の惣角沢にある雨乞いの滝の案内板には「檜原村の中には「雨乞いの滝」が三カ所あ」ると書かれているが、もう一つはどこ?。いろいろと頭を悩ませる旧雨乞いの滝だ。
ここまで来る道沿いでは、咲き残ったアジサイと咲き始めたヤマユリが競演をしていた。登り道では見る余裕がなく、下りはあっという間で見る隙がないけれど、是非お見逃しなく。
※ 「数馬雨乞いの滝」とも呼ばれているようですが、現地の看板に書かれた名前を尊重しました