土偶狛犬
東京都渋谷区神宮前5-26-6 (穏田神社)
大きな石を荒く削っただけのようなプリミティブな造形。豊満な妊婦をかたどった縄文時代の土偶のイメージが頭に浮かんできた。
左写真の鳩胸狛犬の正面には、首から下げた鈴に向かって飛びつく蛙のようなものが見える。おっぱいに吸い付く子供かな?…って、人間じゃないんだから胸におっぱいはないぞ。
鈴のついたしめ縄のような首飾りの他には目立った装飾もなく、顔の造形もシンプルで子供の落書きのようだ。もう一組の狛犬の作り込まれた暑苦しさとの対照がおもしろい。
左右どちらも口を真一文字に結んで空を仰いでいる。そう言えば、府中の大國魂神社にも似たような狛犬がいたけど、ある種のカテゴリーの仲間なのかな。