旧函館区公会堂
北海道函館市元町11-13
学生時代に訪ねた時には、ピンク色の外観だった。それがある時、ブルーグレーに塗り替えられている写真を見つけてビックリした。文化財の外観を勝手に変えても良いものか!?
建物の外壁を保護する塗料は経年劣化を防ぐため、定期的に塗り替えられる。その際、色を変えて気分の一新を図るということもあるかもしれない。わが家の近くにも、ピンクになったり空色になったり、時々色が変わる家があって気になっている。
1983年に修復工事を行った際、塗り重ねられた塗料を削り落とし、最下層から現れた色を元に復元を行ったのだという。これを機に、周辺の洋館の塗装も調べたところ、何軒か建築当時から色が変わっているものが見つかったらしい。戦時中は色が暗くなるなど、時代の雰囲気が感じられる変遷もあったようだ。
キラキラした外観に反して、内部は昔のままの落ち着いた雰囲気だ。二階の大広間では定期的にコンサートなどのイベントが開かれて、今も公会堂としての役割を果たしている。
バルコニーから見る函館湾の眺めが素晴らしい。
門前の説明板 | 館内の説明 | 御座所 | 旧北海道庁函館支庁庁舎 || 1980年の訪問記