線彫りの猫神様
宮城県伊具郡丸森町うるし原18 西円寺
石龍山西円寺の山門をくぐると、参道右手に集められた大小たくさんの石碑の中に8基の猫神様が確認できる。一箇所に集められている数では町内最多だ。
お座りしているもの、背中を丸めてうずくまっているもの、ポーズも様々だが石の種類や彫り方にもバリエーションがある。
今までに見てきたものは猫の姿を浮き彫りにしたレリーフだったが、ここにはいくつか線画(線彫り)の猫神がいる。ひげやトラ猫の縞模様などもはっきり彫られ、柔らかな背中の曲線も再現されている。風雨による摩滅が少ないので、碑の中では比較的新しいものなのかもしれない。
西円寺は大きなお寺で、境内にはたくさんのお地蔵さまが並ぶお堂や真っ赤な太鼓橋が架かった弁天池などがある。猫神様以外にもいろいろと見どころのあるお寺だ。