錦 帯 橋
山口県岩国市岩国 - 横山
日本三奇矯とも日本三名橋ともいわれる、いずれにしても日本を代表する名橋であることには変わりがない。三連アーチの両側に反りのある桁橋を付け、全体で五連の弧を描く美しい橋がすべて木造で、延宝元年(1673)の架橋以来修復を重ねながらも同じ構造で脈々と受け継がれてきたことに驚く。
そのデザインは、中国・杭州の西湖にある島づたいに架けられたアーチ橋にヒントを得たという。頑丈な石垣で固められた橋台を島に見立てれば、瀬戸内の島々を結ぶしまなみ海道のイメージもダブって見える。
子どもの頃、お茶づけ海苔についていた東海道五拾三次カードの日本橋の絵を見て、丸く反った橋の形を不思議に思った覚えがあるが、錦帯橋のアーチはそれ以上に反っていて橋面は階段になっている。その上り下りが楽しい。ハイキングをして、山頂ごとに景色を眺めヤッホーとこだまを呼んだ、そんな子どもの頃の記憶がよみがえる。
橋を渡ると種類の多さを競い合う二軒のソフトクリーム屋に出会う。水遊びもできる噴水があり、小さな花菖蒲園がある。ロープウェイで岩国城に登れば遠く瀬戸内海まで望める絶景を楽しめる。名物の岩国寿司もおいしい。
最初は橋だけ見てもどうかな、と思ったけれど、来てみればいろいろに楽しみどころのある観光エリアだった。
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