2019年1月18日(金)

名栗川橋

埼玉県飯能市下名栗268付近

名栗川橋

名栗湖(有間ダム)を目指して名栗川沿いを走っていると、古風な石橋に出会った。

橋のたもとには教育委員会による説明板と、土木學會選奨土木遺産に選定されたことを記した石碑が建っている。それによれば、大正13年(1924)に架けられた鉄筋コンクリートのアーチ橋として埼玉県内最古のものだという。シンプルだが端正な姿が、老いてなお矍鑠としたダンディなお爺さんを思わせる。

大きな橋ではないけれど、それほど交通量の多くない山里では、それでもオーバースペックな感じが否めない。

解説によれば、かつて洪水の被害に遭った住民たちの思いが、この橋には込められているという。生半可な木の橋ではない、決して落ちることのない丈夫な橋を求める人々の心が、今も現役で残るこの橋を支えているのだ。

教育委員会の説明板 | 土木學會選奨土木遺産