八朔発祥之地
広島県尾道市因島田熊町1444 浄土寺
娘が広島に嫁に行って、里帰りのおみやげに「はっさく大福」を買ってきた。わたしはこれまで、正統な大福以外(例えばいちご大福とか)は食べたことがなかったので、どんなものかとおっかなびっくりだったのだが、食べてみるとこれがなかなかうまい。ハッサク特有の苦みが効いていて、中毒になりそうな危険な味わいだ。
なぜ広島のおみやげなのかと思ったら、ハッサクは因島発祥のフルーツなのだという。オレンジ類はみな外国産かと思っていたが、言われて見れば確かに「ハッサク」はグレープフルーツやネーブルのような英語名前には聞こえない。旧暦の8月1日(八月朔日)頃から食べられることから「八朔」と書いたのが名前の由来だそうだ。
原木が発見されたとされる浄土寺には、由来を記した記念碑と、ハッサクの普及に功績のあった田中清兵衛氏の胸像が建てられている。