因島大橋
広島県尾道市因島大浜町（因島） 〜 向島町立花（向島）
この橋を渡ればしまなみ海道の旅も終わり。向島から尾道へは渡船に乗るので、因島大橋が最後の橋になる。橋の上に見える夕日が切ない。
因島大橋の開通は昭和58年（1983）。しまなみ海道の中では伯方島と大三島を結ぶ大三島橋に次いで二番目に古い。橋長1270m、最大支間長770mで、建設当時は東洋一の吊橋と言われた。
橋は二段構造で、自転車は下の道を走る。頭上からは車の騒音が降り注ぎ、開放的だったこれまでの橋とはうって変わった鳥かごの中を走るような閉塞感は、これから帰る都会の生活を予感させるという意味で、旅の終わりを象徴しているかのようだ。
金網越しに白亜の大浜埼燈台と灯台記念館（旧大浜埼船舶通航潮流信号所）が見えた。時間が無くて寄って来られなかったのは心残りだけれど、また次に来る楽しみができたと自分を慰めて先を急いだ。