2019年7月10日(水)

テレポートブリッジ

東京都江東区青海1-2

主塔

ある日突然目の前に現れる景色がある。

ずっと昔から変わらずそこにあって、今までに何度も見てきたはずなのに、初めて見るかのように新鮮な感覚にとらわれる。こんなに大きなものに、あるいはこんなに素敵なものに、今まで気がつかなかったなんてことがあったとは信じられない。そんな感じで。

テレポートブリッジ

ゆりかもめお台場海浜公園駅(お台場海浜公園)とりんかい線東京テレポート駅(パレットタウン)を結ぶ歩行者専用橋・テレポートブリッジは、まるで巨大な一角怪獣がまさに今、地底から飛び出して来たかのような姿で私の目の前に現れた。進撃を食い止めるために発射された無数のワイーヤーが怪獣を捉えて離さない。

この春しまなみ海道とゆめしま海道を走って、多々羅大橋をはじめとするたくさんの斜張橋を渡ってきた。生口島で出会ったたくさんの野外アートを思いだしながら、今日は東京のパブリックアート巡りをしている。この橋にそっくりなユニコーンガンダムも見てきた。

それらのイメージがすべて結びついてわたしの心に投影され、今日初めてテレポートブリッジの姿がわたしの脳に認識されたのだ。見えた。もう二度と忘れられないぐらいはっきりと。

橋桁を支える主塔が1本のみで、しかも斜めに傾いているという特徴的なデザインだが設計者(社)は明らかにされていない。1996年完成。ガラスで覆われた海底トンネルの中を歩くような不思議な渡り心地も面白い。