王貞治の野球の原点
東京都墨田区錦糸4-1-1 錦糸公園野球場
「世界の王」と聞いたら誰を思い浮かべるだろうか。
私を含め、ある一定数以上の日本人はホームラン王・王貞治を思い浮かべることだろう。今の人にとっては、元プロ野球・福岡ソフトバンクホークス(ダイエー)やWBC日本代表の監督として知られているけれど、私が子どもの頃は現役の野球選手で、長嶋と一緒にガンガンホームランを打っていた。
プロ野球通算本塁打868本は今も世界記録だ。
その王選手が子供時代にプレーをしていた野球場が錦糸町にある。バックネット裏にある「僕の野球の原点」と書かれた記念碑に飾られたバットは、王選手が打席で構えていたそのままの角度を再現しているそうだ。
ところで王選手が「王」という名前ではなかったらどうなっていただろうか、と思うことがある。台湾から日本に来た父親の苗字である「王(ワン)」は、台湾では上位十傑に入るほど多い苗字だから特にどうってことはないかもしれないけれど、日本では特別な名前に聞こえてしまう。
「名は体を表す」という通り、その王選手が本当の王(Homerun King)になったのは必然だったのかもしれない。