2019年9月12日(木)

太陽の季節

神奈川県逗子市新宿1-6

太郎

太郎を見つけた。

江の島から鎌倉を通り過ぎてやって来た逗子海岸の南の端、そろそろ戻らないと帰れなくなると思っていたところで、ちょうどいい折り返し点になった。

太陽の季節

大きな碑には「太陽の季節ここに始まる 石原慎太郎」と書かれ、裏面に「彫塑は岡本太郎作 若い太陽」と説明がある。平成17年(2005)に、石原慎太郎の小説「太陽の季節」の芥川賞授賞50年を記念して建てられたのだそうだ。

小説は映画化され、小説と共にヒット作となった。端役で出演した弟・石原裕次郎のデビュー作となったことでも知られている。

作品はその石原兄弟が青春時代を過ごした逗子の海での若者の生態をヒントに書かれたといわれ、「太陽族」と呼ばれる若者たちの風俗が話題になった。

夏が終わった浜辺に海で遊ぶ人影はなく、海の家の解体作業が進んでいる。太陽族は過去のものになったけれど、現代の若者たちはどんな青春をこの夏、この海を舞台に過ごしたのだろうか。