安芸灘大橋
広島県呉市川尻町小仁方1丁目 〜 下蒲刈町下島（下蒲刈島）（女猫瀬戸）
本州から四国まで瀬戸内海を自転車で渡ることができることで人気のあるしまなみ海道だが、本州側の新尾道大橋は自動車専用、尾道大橋は道路状況が自転車にやさしくないので渡船を使う。先日走ったかきしま海道も、音戸の瀬戸は橋を使わず「日本一短い渡船」に乗った。
本州と瀬戸内海の離島を結ぶ橋はいくつかあるけれど、自転車で渡れるものはそれほど多くない。安芸灘大橋は何の制約もなく自転車で渡れる数少ない橋のひとつだ。
開通は平成12年(2000)。今回は、ここから安芸灘諸島の島々を飛び石伝いに結んだとびしま海道を走って岡村島まで行き、そこから渡船で大三島に渡ってしまなみ海道に合流する予定だ。尾道からのしまなみ海道メインルートに対して、裏しまなみ海道という呼び名もあるらしい。有料道路だが自転車は無料で渡ることができる。
本州から渡る初めての橋ではあるけれど、今日は広島から呉までフェリーに乗ったので、気持ちは二番目の島に渡る気分だ。やっぱり瀬戸内の旅は船から始めるのがイイ。
ちなみに、橋が架かる海峡は「女猫の瀬戸」という。本州側の岬を犬戻ガ鼻といい、その先にある小島がうずくまる猫のような姿に見えることから女猫島と呼ばれることに由来してその名がついた。橋の本州側の橋脚はこの女猫島を土台にして立っている。