高 浜 駅
愛媛県松山市高浜町1-1452-4
ターナー島を探して走ってきたら、古びた木造の駅舎を見つけた。
表に駅名表示がないので、廃駅かと思って中に入って見ると「玻璃ヶ浦駅」と書かれた駅名表示と、福山雅治の大きなポスターが掲示されている。映画「真夏の方程式」(2013)の舞台としてこの駅舎が使用されたそうだ。
実世界での名前は伊予鉄道高浜駅。廃駅どころか日中は1時間に4本のペースで電車が発着する現役バリバリの駅だ。
駅を出た正面に高浜港の桟橋がある。駅の開業は明治25年(1892)だが、高浜築港計画の一環で現在地に移転・改築、明治38年(1905)1月10日に新港建設に相応しい洋風建築の装いで完成したのだという。高浜開港は翌年9月だった。
そうこうするうちにオレンジ一色に塗られた電車が到着した。ラインや模様ではなく全身オレンジ、というか丸ごと「みかん」なのが潔い。言うまでもなくみかんは愛媛県の特産品だ。
伊予鉄の車輛を見るのは初めてだが不思議に違和感がないと思ったら、この700系電車は元京王電鉄の5000系だった。