「今日の日はさようなら」歌碑
東京都調布市西つつじケ丘3-19-1 つつじケ丘児童館前
♪ いつまでも絶えることなく 友達でいよう
子どもの頃、なにか集りがあるとその最後に、必ずこの歌を歌った覚えがある。ある時はキャンプファイヤーで、またある時は学校の講堂で。
その歌が調布市発祥の歌だとは知らなかった。
記念碑が建つつつじが丘児童館には、何回も遊びに行ったことがある。今でも覚えているのは図書室で手塚治虫の漫画「0マン」を読んだこと。当時はマンガ本が禁止されていたので、それを公共の図書室で読めることがうれしくて仕方がなかった。
児童館では工作教室のようなものにも参加したことがあったが、そういう子供会活動をしていたボランティアのなかからこの歌が誕生したのだそうだ。
モニュメントには深大寺元町で育てられた木が使われている。キャンプファイヤーをイメージさせる選択なのかと思ったが、そうではないようだ。東北大震災の時、せっかく明治や昭和の大津波を記憶にとどめようとして建てた石碑が忘れられていたということがあった。そのため、記念碑を石ではなく朽ちやすい木で作ることにより、手入れをすることで記憶をつないでいこうという活動がニュースになったことに倣っているのだそうだ。
あの時「友達でいよう」と歌った仲間の多くとは、音信が途絶えてしまった。碑に付けられたチャイムでメロディをなぞりながら、懐かしさと寂しさが交互に胸の内をよぎって行った。