走ったり止まったり
ツール・ド・東北 2015に参加した時のことです。
黄金色に輝く稲田がきれいだったので写真を撮っていたら、スタッフに声をかけられました。自転車の故障か体調不良か、何かトラブルがあって止まっていると思われたようです。
わたしはいつも走ったり止まったり。休憩の必要が無くても、ちょっといい景色だったり、気になるものがあると足が止まります。
順位や記録を競わないファンライドとは言っても、基本的に走るのが好きな人たちのイベントですから、止まってばかりいるわたしのような参加者は不審に思われたのでしょう。
通り過ぎてしばらく走ってから「あれ？」と思ってひき返すこともあります。
右の写真はかきしま海道を走ったとき、江田島の畑という集落で見かけた古い小屋です。白く塗られた壁に書かれた「日本石油販賣 八木石油店」という文字が消えかかっています。両側の柱は煉瓦造りで時代を感じますね。目の前に漁港があるので、かつてはここで漁船の燃料を販売していたのかもしれません。
名所旧跡や文化財の類ではありませんが、こういう景色にふと足が止まってしまうのです。