嘉納治五郎 / クーベルタン像
東京都新宿区霞ヶ丘町4-2 JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE
予定通りなら、今頃はオリンピックの余韻に浸って数々の熱戦や感動のシーンに思いを馳せていたことだろう。それがコロナ禍で延期となり、お台場にあった五輪のモニュメントが一時撤去されたというニュースを聞いて、そういえば新国立競技場の方はどうなっただろうかと思って神宮外苑を訪ねてみた。
正しく状況を把握していなかったのだが、新国立競技場はまだ完成しておらず周りをフェンスで囲まれていた。競技場の入口でゲストを迎えていると思っていた五輪マークは、その前にある日本オリンピックミュージアムのモニュメントエリア(オリンピックパーク)に、歴代の日本開催オリンピックの聖火台のレプリカなどと並んで設置されているものだった。
五輪モニュメントと新国立競技場の間には高い木が植えられていて、残念ながら想像したような景色は見られない。代わりに、と言ってはなんだが、近代オリンピックの父、ピエール・ド・クーベルタンとのツーショットが撮れた。オリンピックが五輪と呼ばれる元になったこのオリンピック・シンボルは、クーベルタンのデザインにより1914年に発表され、1920年の第7回オリンピック・アントワープ大会(ベルギー)から使用されている。
オリンピックパークには、昭和15年(1940)に開催予定だった幻の東京オリンピック招致に尽力した嘉納治五郎の像も建てられている。