2020年8月31日(月)

緑のかけ橋

神奈川県大和市上草柳1728 泉の森

主塔

昔、こどもが小さかったころに遊びに来たことがある。その時は、「風情のある木の吊橋」ぐらいにしか思っていなかったけれど、今は「斜張橋」だとわかる。しまなみ海道を走ってからこっち、ちょっと橋の構造に興味がある。

緑のかけ橋

木製の斜張橋としては日本初となるもので、平成3年(1991)に完成した。

橋の架かっている泉の森には、その名の通り引地川の水源を含む水源涵養林が広がっている。一見、山賊の砦のような武骨な外観がその森によく似合っている。この橋を渡って森の中へ冒険に出かけるぞ、と想像するワクワク感が楽しい。

橋から見下ろす谷戸には大きな水車小屋が建ち、かつての農村風景の記憶をとどめている。郷土民家園には、実際にここにあったものではないが、市内に残されていた古い民家が二棟移築され、保存・展示されている。

谷戸田の跡は湿生植物園になり、初夏にはアヤメやハナショウブがきれいに咲くことだろう。来年こそは自由に動けるようになって、きれいな花を見に再訪できることを願っている。

手づくり郷土賞受賞記念碑