大蛇の注連縄
埼玉県所沢市西新井町17-35 熊野神社
木製の両部鳥居に巻きついた注連縄を見てピンときた。滅多に見ることはないけれど、見たら絶対チェックするあれだ。厄除けの大蛇。向って左の端に赤くて長いものが見えるけど、あれが顔かな。
藁で作られているものだから傷みやすい。月日が経って顔かたちがはっきりしなくなったのだろうと思って鳥居をくぐり、お参りをした帰りがけに何の気なしに空を見上げたら、こっちを睨みつける大蛇と目があった。
どきっ!
高みから、いまにも飛び掛からんばかりの態勢でこっちを睨んでいる。これでは悪い奴は鳥居をくぐれない。厄除けの効果は抜群だ。
ネットで公開されている写真を見ると、元気な時には顔をあげて正面からもその横顔が拝めるようになっている。その姿もきれいだけれど、下を向いた顔もまた、リアリティがあって迫力十分だ。そのひと睨みで、コロナはもちろん、コロナ禍で歪んでしまった人たちの心の迷いも吹き飛ばしてくれよ。