2020年10月30日(金)

蛇 も 蚊 も

神奈川県横浜市鶴見区生麦4-27-18 道念稲荷神社

碑

生麦の「蛇も蚊も」は、原地区の神明社と本宮地区の道念稲荷神社の二ヶ所に分かれて行われる。元は一緒のお祭りだったが、明治の中頃から別々に催行するようになった。

前回、神明社の方に寄ったので、今日は道念稲荷神社を訪ねてみた。

稲荷神社

参道には白石が敷き詰められ、その上を真っ赤な鳥居の列が覆っている。若者が言う「インスタ映え」する風景だ。外国人観光客の受けも狙っているかもしれない。

境内には、昭和48年(1973)に建てられた「蛇も蚊も発祥の地」の碑がある。今は分かれて行われる原地区の祭りに対抗する「本家宣言」だろうか。

元々一つのお祭りだったものがなぜ別々に行われるようになったのか、そもそもの始まりはなんだったのか、記録や伝承の類は残っていないという。一時は本家争いのようなこともあったらしいが、今はそういうことはなく粛々と祭事が営まれているそうだ。

今年はコロナ禍で祭は中止になってしまったが、こういう時こそ両地区が力を合わせてパワーアップした蛇も蚊もを実施したら、疫病退散の効果は抜群だったんじゃないかな。

横浜市教育委員会の説明板 | 原地区(神明社)の蛇も蚊も