2011年4月10日(日)

ホシザクラ

東京都八王子市南大沢三丁目付近

ホシザクラ

多摩丘陵に100株程度しか存在しないという、珍しいホシザクラを見てきた。写真のように萼が綺麗な★形をしている。2004年に新種として発表され、「多摩丘陵の住人のサクラ」を意味する、Prunus tama-clivorum Oohara,Seriz.& Wakab.という学名がついた。

全体

今まで気にしたことがなかったけれど、改めて見てみるとほかの桜の萼も星に近い五角形をしている。見分けるポイントは、完全な星形であることと、花びらが楕円形で、下向きに少し丸まって咲くのが特徴だそうだ。

マメザクラとエドヒガンの交雑種ということで、ソメイヨシノのような派手さはないけれど、多摩の里山にふさわしい素朴なたたずまいをしている。

南大沢三丁目付近だけで見ることができるというので、大平公園(写真左)と清水入緑地(同右)で写真を撮ってきた。深山幽谷でもなんでもない団地の中で絶滅危惧種が生き延びているなんて不思議な感じがする。隣町の町田市小山町の片所谷戸(かたそやと)には最大の群生地があるというけれど、そちらには行かずにそっとしておくことにしよう。

(参考)2011年の東京の桜開花宣言は、3月28日でした。

清水入緑地 | 大平公園