渋谷JR高架下ギャラリー計画 II
東京都渋谷区神宮前6-20付近 JR宇田川架道橋下
シブヤ・アロープロジェクトの新作が、JR宇田川架道橋下の渋谷側に登場した。原宿側は単独アーチストの作品だったが、今回は宮下公園下の上渋谷架道橋と同じように、複数のアーティストによるギャラリー形式になっている。
矢印の指し示す方向は、緊急時の一時退避場所になる代々木公園。ガードをくぐってすぐに右に曲がり、線路沿いにファイヤー通りを進めば代々木公園の原宿門にたどり着く。
矢印の明治通り側に描かれた大竹彩子の作品は、赤(非常時)から青(安全)へと矢印が導く構図になっている。愛する人の胸に抱かれて安堵する女性の姿が、"disaster movie"のラストシーンのようだ。
カラフルでハッピーエンドな入口側とは対照的に、出口側に描かれたヒロ杉山の作品は、危険を表す黄色と黒の配色が"cult movie"のオープニングのような緊張感を醸し出している。
黒地に銀色の横ストライプはコロナ禍で着用がほぼ義務付けられているマスク、その外側のアルファベットは人の名前や人種を表しているのだそうだ。ストレスフルな現在の状況からの脱出を導く矢印でもあるのだろう。