2021年11月11日(水)

結 の 辻

福島県須賀川市本町89

結の辻

「おくのほそ道(奥の細道)」は有名だが、実はよく知らないのだ。

知っているのは、旅立ちの起点が深川だということと、「閑かさや岩にしみ入る蝉の聲」という句が山形の立石寺で詠まれたことぐらい。もっとも立石寺は最寄り駅の「山寺」をお寺の正式名称だと最近まで思っていたぐらいだから、ほとんど何も知らないに等しいと言えるかもしれない。

マンホール

須賀川で、思いがけずおくのほそ道に出会った。

芭蕉はここで相楽等躬という人の家に8日間逗留したのだそうだ。

その相楽等躬邸跡にほど近いポケットパーク「結の辻」に芭蕉と曾良の像が建っている。周辺には旧芭蕉記念館をリニューアルした「風流のはじめ館」や芭蕉の句をアレンジしたマンホールもあって、今まで見て来たウルトラマンの町とは全く違うイメージの須賀川を見ることができる。

マンホールはまだ新しく、「風流のまち すかがわ」と書かれている。元々は、おくのほそ道の方が須賀川観光の主役だったはずだが、今の人には訴求力が足りなかったのだろう。それを盛り返そうといろいろな取り組みがなされているようだ。

東北から北陸に回り大垣(岐阜県)に至るおくのほそ道の旅程は、わたしにはまだ行ったことのない所ばかりだ。またどこかで芭蕉に会える旅に出かけてみたい。

芭蕉七泊八日の旅日記 | 相楽等躬の像