相馬妙見宮初発神社
福島県双葉郡双葉町長塚町56
双葉駅前に鎮座する相馬妙見宮初発神社は、復興を目指す地域の人たちの心の拠り所となっている。
まだ地域への立入りが自由ではなかった2015年12月から、許可を得てしめ縄の掛け換えを再開。クラウドファンディングで集めた資金をもとに2019年11月30日に社殿の修復が完了すると、2020年11月28日には避難先から御神体が戻された。
神社の狛犬は古そうに見えるけれどいつ頃のものだろう。台座には昭和53年(1978)の日付と奉納者名が記された本殿改築臨時大祭記念の銘板が設置されているが、台座だけ後から作り直されたものかもしれない。
まん丸い目を見開いた表情が異様に見える。あの時、迫りくる津波を目の当たりにして、恐怖のあまり固まってしまった。石造りの狛犬さえも表情を変えてしまうほどの体験だったのか、と思ってしまうほどの災害だったことを改めて思い返した。