2022年9月29日(木)

線 量 計

福島県双葉郡双葉町長塚谷沢町

線量1

環境省が定める放射性物質汚染対処特措法では、空間線量率が0.23μSv/h以上の地域を汚染状況重点調査地域に指定し、重点的に調査測定を行うとともに必要に応じて除染作業等の計画を策定しなければならないとしている。

線量2

双葉駅からまっすぐ東に延びる道に沿った双葉町青年婦人会館前の線量計の値は、それをはるかに超える1.132μSv/h。その裏側、一本北側の県道沿いでは0.276μSv/hを示していた。翌日訪ねた東日本大震災・原子力災害伝承館前では0.057μSv/h。500mと離れていない圏内でのこのばらつきは何だろう。

一過性の旅人であるわたしには大きな影響のない数値なのだろうと思うけれど、帰還を目指す人たちにとっては重要な値だろう。「被ばく」と言えば原子爆弾による「被爆」しか思い浮かばず、放射線を浴びる「被曝」に関する知識がほとんどない勉強不足のわたしにはこの値がどういう意味を持つのかがわからないが、線量計の周りの景色を見る限りではまだまだ100%安心とは言えないような気がしてしまう。

ちなみに、2016年に楢葉町で目にした線量計の値は0.097μSv/hだった。

2016年秋の楢葉町