燕 岩
東京都西多摩郡奥多摩町日原
燕、岩山と聞いて、花崗岩で覆われた山容が美しい北アルプスの燕(つばくろ)岳のイメージが浮かんだので、ツバクロ岩かと思ったらツバメ岩だった。石灰岩の白い岩肌が、海鳥のフンで白くなった海辺の岩壁に見えたけど、あれはウミウやカモメ。ツバメじゃない。
前回来た時には崩落の危険があるということで通行止めになっていたが、2015年に落石除けの日原燕岩洞門ができて通れるようになった。とは言っても、この先には鍾乳洞の駐車場があるだけで、200mも行かないうちに日原街道は終点になる。
その駐車場の横にも籠岩という岩壁が聳えている。大岳山の馬頭刈尾根にあるロッククライミングのゲレンデを連想してツヅラ岩かと思ったら、漢字でツヅラは葛籠。ここは文字通りカゴ岩だった。
あまりの迫力に、それなりの伝説があったり、難しい名前が付いていたりするのかとも思うのだが、特に何もないようだ。
あれこれと思いがすれ違う燕岩と籠岩だった。