2023年7月4日(火)

梵天岩

東京都西多摩郡奥多摩町日原

近景

梵天って何だろう。

ほかのところで塔のような形をした奇岩を地蔵岩や観音岩などと呼ぶ例を見聞きしたことがあるので、梵天も仏教の神様のひとつだろうと調べてみると、帝釈天などと同じ十二天(護法神)のひとつで、梵語(サンスクリット語)を創造した神だとあった。

遠景

梵天という神様がいたとは勉強不足で知らなかった。山岳宗教である修験道と関係があるかもしれないと思って近くにある一石山神社の由緒を見ると、なんと「羽州羽黒山より梵天四十八本」を頂いたと書いてあるのを見つけた。

ここで言う梵天は長い木や竹の先に御幣や飾り物などをつけたもので、神様が地上に降りるための依代として祀られるものだ。

梵天岩の由来はたぶんこれだろう。

修験道の行者(あるいは天狗)の衣装についている丸くてふわふわした玉のような飾りも梵天と呼ばれている。これに関係あるかどうかはわからないが、帽子の頭に載っている毛糸玉や手芸の玉房飾り(ポンポン)、更には耳かきの頭についている白くてふわふわした玉も梵天というそうだ。

ちなみにポンポンはフランス語(pompon)だがボンボン(bonbon)と言われることもある。英語のボンボン(キャンディ)、雪洞(ぼんぼり)などが由来とされているが、梵天も関係あるかもしれない。

…と、いろいろ考えさせられる梵天岩だった。

前回(2013/11/19)の訪問 : 燕岩・梵天岩 | 一石山神社