白米千枚田
石川県輪島市白米町ハ99-5
おいしいお米がとれるから白米(はくまい)ではない。たくさんを意味する千枚でもない。白米(しろよね)は町の名前で、田んぼは実際に1,004枚(面)あるそうだ。
段々畑という言葉は子どもの頃から知っていたが、棚田はおとなになってから、それもつい最近になって観光名所の名前として聞くようになった。
山の斜面を切り拓いてつくる農地だから水を確保するのが難しい。水路を開発し、満面に水を張った田圃を維持することは並大抵の苦労ではないはずだ。広い面積をとれないから機械化も難しい。どこにでも簡単に作れるというものではないのだ。
それでもそれを成し遂げてきた人たちの知恵と力には恐れ入る。
白米千枚田では冬の期間、あぜ道に設置された2万個以上のソーラーLEDが彩るイルミネーションイベント「あぜのきらめき」が開催されている。全国各地の棚田は観光資源化され、農業のリアルは見えにくくなっている。先人の苦労の歴史は、現代のわたしたちにはノスタルジーでしかないのかな。
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