2023年12月24日(日)

元禄八年銘道標

東京都品川区西大井1-6-3 ニコン大井製作所前

道標

大井町からの帰り道、立会川跡に沿って立会道路を使うつもりだったのだが、地図も見ずに、なんとなく走りやすそうな道を選んで走っていたら道端に古い道標を見つけた。

昔からの古道に沿って走っていたらしい。町は変わっても、多くの人が通い慣れた道は変わらないということなのだろう。

道標の前に光学メーカーのニコンがあるので、道には光学通りという名前が付いている。そのまま走って行くと、伊藤博文の墓所の前に出た。

ここには以前、調布から旧品川道を辿って来たことがある。あの時はこの東側で光学通りと滝王子通りが分岐する道を、滝王子通りの方に進んで勝島運河に出たのだが、この道標があるということは光学通りの方が旧品川道だったかもしれない。

光学通りの東は都道421号へとつながり、青物横丁駅付近で旧東海道に合流して品川宿に至る。

道標に添えられていた説明板によると、品川用水に架けた橋の供養のために建てられたものだという。玉川上水の桜橋(武蔵野市)付近に取水口のある品川用水は玉川上水最長の分水で、更にその分水は多岐にわたっていて、都内を走っていると思わぬところでその名を聞くことがある。

品川用水の跡を探して走るのも面白いかもしれない。

品川区教育委員会の説明板 | 以前の品川道探検(2007)