2007年4月29日(日)

瀬田の道標(品川道を探して)

東京都世田谷区瀬田5-22-1

道しるべ

調布市の南部を東西に走る品川道は、世田谷に入る直前で入間川の谷に阻まれてぷつんと切れる。名前とは裏腹に品川へ続く気配のない新道に対して、旧道は国領から南へ折れ、全く違う方向へ進んでいく。この道は本当に品川へ行けるのか、ゴールデンウィーク・イベントとして品川道探検に出かけた。

「調布の古道・坂道・水路・橋(調布市教育委員会、2001)」によると、野川の新井橋から岡本方面へ行く六郷用水(次大夫堀)沿いの永安寺から、北へ上がっていく切通しの道が品川道(筏道)と推定されるという。数年前までは赤土の壁がむき出しになった「切通し」っぽい道だったが、今はきれいに整備されて普通の坂道になった。

宅地開発が進んでその先は判然としないが、環八に近い住宅地の中に道標があるという。大きなケヤキの木があるあたりに目星をつけて走っていくと、三叉路に小さな地蔵堂が建っていた。

中を覗くと「明和三年(1766)二月」「百万遍供養佛」の字が見える。先の資料に寄れば、左右に「是より左府中道」「是より右高井戸道」とあるらしい。

ここから南へ下り田園調布まで、環八を行くことにする。

狛江・調布・府中の品川道(推定) | 寮の坂