花桃の里
静岡県浜松市天竜区大川31-10 道の駅 天竜相津花桃の里
花桃の里と聞いて山梨県の山梨市・笛吹市あたりで見たような一面の桃の花に埋まる山里の景色を想像して来たのだが、「花桃の里」は地域の名前ではなく道の駅だった。
道の駅は、旧国鉄（JR）二俣線・遠江二俣駅（現・天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅）と飯田線・中部天竜駅を結ぶ予定だった佐久間線の相津駅予定地に建っている。
佐久間線は昭和55年（1980）の国鉄再建法により工事半ばにして計画が中止され、未完成のトンネルや橋梁の跡が廃線遺跡となって残っている。道の駅の前に架かる夢のかけ橋は、橋脚だけが完成していた第二天竜川橋梁を平成12年（2000）に歩行者・自転車用橋として再整備したものだ。
想像とは違ったけれど、施設や橋のまわりにはたくさんの桃の花が咲いていて美しい。春爛漫の景色を見ようと集まった観光客で、道の駅は大賑わいだった。