勿来の関
福島県いわき市勿来町関田字長沢地内 勿来の関公園
2022年に仙台育英(宮城)が東北県勢として初めて夏の甲子園(高校野球)で優勝し、深紅の大優勝旗が白河の関を越えたと話題になった。
白河関は奈良時代から平安時代にかけて東山道の下野国と陸奥国の境にあったとされる関所で、「東北の玄関口」の代名詞として引用されている。
中通りの白河に対して、浜通りの関は勿来(なこそ)にあったと言われている。
ただし、勿来が茨城と福島の県境にあることは間違いないのだが、関所があったかどうかは確かではないらしい。歴史的な地名としてではなく、「来る勿れ」(来ないでください)の意を示す歌枕として多くの和歌に詠まれたことで有名になった。
勿来の関公園内にあるいわき市勿来関文学歴史館には、「文学」とあるとおり和歌に関する資料が多く展示されている。公園一番の記念写真スポットには勿来関を有名にした歌を詠んだ源義家の騎馬像が建っている。