「恋人」発祥の地
宮城県気仙沼市魚町2-6 神明崎
気仙沼は「恋人」発祥の地なのだそうだ。
青森県戸来村(現:新郷村)にあるキリストの墓に倣って、アダムとイブが愛し合ったエデンの園がここにあった、という怪しい説ではない。
「恋人」という言葉が広まるきっかけになった短歌の作者・落谷直文が気仙沼出身であることに由来している。気仙沼を恋人の聖地にしようと観光協会が企画して盛り上げようとしたのだが、今のところ不発に終わっているようだ。
Wikipediaで検索しても、残念ながら「恋人」と「気仙沼」を結びつける記事は見当たらない。
その「恋人」を詠んだ短歌の歌碑が浮見堂の駐車場脇に建っている。
歌碑の横に口を開けている洞窟は管弦窟という鍾乳洞で、かつては潮の満ち干に応じて管弦楽のような音が聞こえたことからその名がついたそうだ。
入口の形が唇のように見える。ここから恋人たちが愛を歌うようなきれいな音が今も聞こえていたら、恋人の聖地になれたかもしれないのになと、ふと思った。
(解説板) 落谷直文歌碑・管弦窟