三陸鉄道の動物駅員
岩手県大船渡市盛町東町裏16 盛駅
三陸鉄道の改札を通ると、大きなサンマを掲げたネコたちが待ち構えていた。「うまいサンマを食べていけ」と言っているのだが、サンマの季節にはまだ早い。というか、それ以前に最近は不漁続きでサンマの漁獲量は往年の十分の一以下に落ち込んでいる。
旅人はウニとかアワビとか高いものばかり食べたがるけど、サンマだって今は高級魚になっているのだ。もう、何年もサンマを食べた覚えがない。
ベンチに腰掛けたウサギさんも、「せっかく来たのにそれは残念ね。サンマが獲れるようになったらまた来てね。」と言っている。
彼らは「三陸鉄道を勝手に応援する会」という市民団体が三陸鉄道の各駅に派遣している応援駅員だ。なかでも宮古駅の猫駅員は、度重なる災害にもめげず駅ホームの天井のはりに片手でぶら下がり続けていることから、「落ちないにゃんこ神社」に祀られて受験生らの人気者になっている。
ネコやウサギのほか、「黒字化」にかけたクロジカくんもいるそうだ。またどこかで会いたいな。