「月がとっても青いから」歌碑
青森県十和田市西三番町1 駒っこ広場
"I love you."を日本語に訳すなら、「愛しています」ではなく「月がきれいですね」ぐらいが適当だろうと、夏目漱石が言ったとか言わなかったとか。典拠は不明だがなんとなく腑に落ちる。昔の日本人は、「愛してる」なんて直截的なことは言わなかった。
「月がとっても青いから」がヒットした昭和30年(1955)はまだそんな夏目漱石的気分が残っていた時代だったのだろうと思う。
彼が彼女を家まで送っていくデートの帰り道。「♪月がとっても青いから 遠まわりして帰ろう」とは言うけれど、そういう彼の隣で彼女は月も見ずにうつむいていたんじゃないのかな。
今なら月なんかには目もくれず、「早く帰りましょ、今日は泊っていってね。」なんて彼女が言うのかもしれない。
歌碑には全然関係ないことだが、交差点の向い側には入口がとっても青い交番(十和田警察署中央交番)が建っていた。