2024年6月24日(月)

「ひょっこりひょうたん島」「いきいき生きる」歌碑

岩手県釜石市鈴子町22 釜石駅前

復興の鐘

釜石駅前広場中央に建つ復興の鐘の後ろに、ひっそりと肩を寄せ合うようにして二つの歌碑が建っている。向かって右側がNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」(1964-69)の主題歌、左が市立釜石小学校の校歌「いきいき生きる」。ともに作詞は釜石にゆかりのある作家の井上ひさしだ。中央の碑に建碑の由来が記されている。

歌碑

釜石小学校では東日本大震災があったあの日、下校後、つまり学校の管理下にいなかった全校生徒184名全員が、自分たちの力で無事に津波から避難することができた。日ごろの防災教育の成果であることはもちろんだが、校歌に歌われた「いきいき生きる」精神が生徒たちを導いたとも言われている。

「泣くのはいやだ 笑っちゃおう」というひょっこりひょうたん島の歌とともに、この校歌を人々を励ます復興のシンボルとして歌い継いでいきたい、ということでこの二つの歌の碑が建てられたそうだ。

ちなみに、ひょっこりひょうたん島のモデルは隣の大槌町にある蓬莱島だという説が有名だが、釜石湾にある三貫島(さんがんじま)も候補の一つだとされている。ほかにも八丈島や瀬戸内海の瓢箪島などが名乗りを上げているそうだ。

復興の鐘 | 「ひょっこりひょうたん島」「いきいき生きる」歌碑

ひょっこりひょうたん島のモデル候補のひとつ「瓢箪島」