筏道の道しるべ
東京都狛江市中和泉3-4-10 三叉路角
府中郷土の森でヒガンバナを見た後、行く当てもなく、といってそのまま帰るには走り足りなくてぶらぶらと狛江の住宅地に迷いこんだところで、伊豆見神社近くの三叉路の辻に見覚えのある道標を見つけた。
この自転車散歩を始めたばかりの頃、狛江駅近くの品川道と松原通の交差点近くで見つけたものと同じデザインのもので、卵型の石から左右にのびた道しるべが昔の筏道の行く先を示している。
その後ろに立つ馬頭観音には文政10年(1827)の日付が彫られていて、同じように「西 府中道」の文字が見える。昔から往来のあった道なのだ。
昔はこんな風にあてもなく家の周囲をぶらぶらとしてふるさと再発見みたいな散歩をしていた。走る距離も10〜30kmぐらいだったものが、いつのまにか散歩(ポタリング)がサイクリングになり、ツーリングになり、距離も50km、100kmと増えて行って、年に数回は輪行で遠征もするようになった。
それが最近は、年をとってだんだんたくさん走るのがしんどくなり、行く先もネタ切れになってきたところだった。数十年ぶりに再会した道しるべは、「また昔のスタイルに戻したらいいんじゃない」と言っているような気がした。
道標(1) | 道標(2) || 自転車散歩のはじまり