奇 岩
福島県南相馬市鹿島区北海老明神前 (明神岩)
広々とした農地のただなかに、家一軒ほどの巨岩がポツンと佇んでいる。
観光協会のホームページにわざわざ「奇岩」として紹介されているけれど、現地には道案内も説明もなく、前回来た時には全く気付かずに通り過ぎた。
何も言われなければわざわざ立ち寄ることもないけれど、知ってしまうと気になって無視できなくなる不思議な存在だ。
かつてこのあたりは八沢浦と呼ばれる海だったらしい。
明治40年(1907)に始まった干拓事業により海は農地(八沢浦干拓地)に変わった。干拓される前には、この北にある松川浦のように小島が浮ぶ風光明媚な景色が見られた時代があったのだろう。
その記憶をとどめて奇岩は静かに佇んでいる。