くらかけの滝(2)
東京都西多摩郡檜原村南郷5961付近
「日本の滝(1)東日本661滝(ヤマケイ情報箱)」(山と溪谷社)によれば、「くらかけの滝」はこの上流にある別の滝なのだが、ネット上にはこの滝を指して「くらかけの滝」とする情報も流れている。
南秋川を渡って矢沢沿いの林道に入り、最初の橋の上流側に見えるこの滝は、わざわざ名前を付けることもないような渓流瀑なのだが、真ん中に飛び出したエイリアンの頭のような岩が妙に気になって、一度見たら忘れられない姿をしている。ひらがなで表記されているこの滝の名前が、「鞍掛けの滝」であるならば、この岩はまさに馬の鞍を掛けるにはちょうど良い。
もう一方の「くらかけの滝」は、大きな岩に囲まれている。私見だが、磐座(いわくら)に懸かる滝、あるいは、磐座が欠けてできた滝、という命名かもしれない。
個人的には「鞍掛けの滝」の方がしっくりくるので、この滝を「くらかけの滝」とする説も残しておきたい気がする。