明治学院の洋館
東京都港区白金台1-2-37
秋は学園祭のシーズン。普段は縁のない学校の構内に入れるチャンスだ。今日は東京文化財ウィークの特別イベントで、明治学院のインブリー館(左写真)が公開されるというので夜勤明けの勤め帰りに寄ってきた。
以前から、国道に面して建つ煉瓦造りの洋館(右写真)が気になっていたのだが、これは明治23年(1890)に建てられたもので、今は明治学院記念館として使われている。展示されている数々の史料や記念品に交じって、明治学院のキャンパスの移り変わりを再現した精巧な模型が飾られていて興味深い。
木造のインブリー館は、中を見学して廻るとギシギシと木の音がして何とも懐かしい雰囲気だ。華族や実業家が残した同時代の他の洋館と異なり、華美なところはないけれど、和風や擬洋風ではない正統な洋館が楽しめる。ヘボン式ローマ字で知られるヘボン博士が創立し、多くの外国人宣教師たちが関わった明治学院ならではの建物だ。
洋館の周りには大勢の学生がたむろしていて写真を撮るには最悪の環境だったが、久しぶりに触れる若者達の活気に自分の学生時代を思い出したりして、それはそれで楽しいひとときだった。