2012年1月19日(木)

対鴎荘跡

東京都台東区橋場2-1(白鬚橋橋詰め)

対鴎荘跡

多摩市の大栗川と乞田川の合流点付近にある対鴎台公園は、隅田川の川縁にあった明治時代の政治家三条実美の別邸・対鴎荘を移転した跡だ。白鬚橋架橋工事に伴って、この地から移された。

白鬚橋

橋詰めの跡地には、立派な「明治天皇行幸對鴎荘遺跡」の碑が建てられている。移転先も明治天皇が兔狩りなどでよく訪れたところで、それを記念した聖蹟記念館の近くだ。記念館には対鴎荘の模型が展示されている。

隅田川には、スカイツリーのある業平橋、「名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと(伊勢物語)」の歌にちなんだ言問橋など在原業平ゆかりの名称があるが、白鬚橋が架かる前にあった橋場の渡しは隅田川にある渡しの中でもっとも歴史が古く、その在原業平が渡ったところだともいわれている。彼が歌った都鳥はユリカモメ(鴎)のこととされているので、おそらく対鴎荘の名はそこに由来しているのだろう。

※ 碑文、説明板等の“鴎”の字の表記は、すべて旧字体(區鳥)が使用されている

台東区教育委員会の説明板 | 荒川区教育委員会の説明板 | 橋場の渡し || 移築先の多摩市にある対鴎台公園