気象神社
東京都杉並区高円寺南4-44-19(氷川神社境内末社)
今年は例年に比べて春の訪れが遅いようだ。もう2月も終わろうとしているのに、いっこうに暖かくならず、梅の花もほとんど咲いていない。これは一体どうしたことかと、お伺いを立てに気象神社へ行ってきた。
旧陸軍気象部内に祀られていたのを、戦後、高円寺氷川神社に遷座したという気象神社は、国内で唯一の気象に関する神社であるらしい。雨乞いの行事が各地に伝えられているように、農耕民族のわれわれにとってお天気は重大な関心事だが、雨だけではなく、晴・曇・雨・風・雷・霜・雪・霧など気象現象全般を司る神様はここだけだという。
陸軍の気象予報士たちはこの神社に予報の的中を祈っていたというが、飛行機時代の作戦遂行に重要な役割を期待された気象予報が神頼みで良かったのか?、と思うとおかしい。
昔は今ほど天気予報が当たらなかったので、履き物を飛ばしてその表裏で天気を占う遊びをしたものだ。気象神社の絵馬は、それに倣って下駄の形をしている。
気象予報士試験合格を祈願した絵馬がたくさん懸けられてあったけれど、まさか、神様はこの絵馬を放り投げて運勢を決めているワケじゃないよね。
気象神社由緒(1) (2) | 氷川神社について(1) (2) || 旧陸軍気象部跡